
AI生成設定の解説
1. Temperature(温度)
- 値の範囲: 通常0から2.0程度(またはそれ以上)で設定されます。画像では「1」に設定されています。
- 役割: AIの出力のランダム性や創造性をコントロールします。
- 低い値(例:0.2): より予測可能で、訓練データに忠実な、一貫性のある出力を生成します。クリエイティブではないが、正確さが求められる場合に適しています。
- 高い値(例:1.0〜1.5): より多様でランダムな、予期せぬ出力を生成します。創造性やブレインストーミングが必要な場合に適していますが、時として文脈を無視したり、意味不明な出力を生み出す可能性もあります。
2. Aspect ratio(アスペクト比)
- 値: 画像では「1:1」(正方形)に設定されています。
- 役割: AIが画像を生成する場合に、その縦横の比率を指定します。
- 一般的な設定には、「1:1」(正方形)、「4:3」、「16:9」(ワイドスクリーン)などがあります。テキスト生成モデルの場合は、この設定は存在しないか、意味を持ちません。
3. Add stop sequence(停止シーケンスを追加)
- 役割: AIモデルが生成を停止すべき特定の文字列を指定します。
- 例えば、「\n」(改行)や「END」といった文字列を設定することで、AIがその文字列を出力した瞬間に生成プロセスが強制的に終了します。これにより、モデルが意図しない長文を生成し続けるのを防いだり、構造化された出力(例:箇条書きの各項目の終わり)を制御したりできます。
4. Output length(出力の長さ)
- 値: 画像では「300」に設定されています。
- 役割: 生成される出力の最大量を指定します。
- この値は、トークン数(単語や句読点などの小さな単位)や文字数で指定されることが多いです。この設定により、生成が長くなりすぎるのを防ぎ、リソースの消費や待ち時間を制限します。
5. Top P(トップP、または核サンプリング)
- 値の範囲: 0から1.0。画像では「0.95」に設定されています。
- 役割: 「Temperature」と同様に、AIの出力のランダム性をコントロールしますが、アプローチが異なります。
- AIが次に生成する単語の候補から、累積確率がPの値に達するまでの単語群のみを選び出し、その中からランダムにサンプリングします。
- 高い値(例:0.95): 多くの単語の候補から選ぶため、より多様で創造的な出力になりやすいです。
- 低い値(例:0.5): 確率の高い少数の単語に選択肢を絞るため、より一貫性のある、保守的な出力になりやすいです。
- 一般的に、TemperatureとTop Pは同時に使用されますが、どちらか一方を「無効」(例:Temperatureを0に、Top Pを1.0に)にして使用することもよくあります。
これらの設定を組み合わせることで、正確で保守的な出力から予測不能で独創的な出力まで、AIの振る舞いを細かく調整できます。